知財実務シリーズ5として2019年に刊行された『競争力を高める 化学・材料系特許明細書の書き方』の改訂版が発刊されました。知財実務シリーズは志賀国際特許事務所の創立50周年を記念し、2015年より刊行を続ける実務書シリーズです。弊所所員が執筆・編集を担当し、日々の実務経験を惜しみなく形にしています。
特許事務所としての基幹業務である“特許明細書の作成”をメインテーマに据え、化学・材料系に特化した対応、さらには中間対応についても幅広くご紹介しました。化学・材料系の分野においては、実施例を示して発明の効果を説明する場合が多く、実施例の充実化を重視する傾向が強くあります。また、用途発明、PBPクレーム等、理解すべき課題も多くあります。しかしながら、出願時において、あらゆる実施例を準備することは困難ですし、用途限定やPBPクレームを避けられないケースもあるというのが実情です。そこで、それらへの対応の考え方を日々の実務経験からまとめた実務書として執筆・編集しました。本改訂版では、初版の内容に加え、米国での権利化、任意成分の記載、新規性喪失の例外など、読者から寄せられたテーマを加筆しています。
競争力を高める化学・材料系特許明細書の書き方 改訂版
- 概要
- 業務分野