平成25年6月に「発明の単一性・シフト補正禁止の要件の判断を必要以上に厳格に行うことがないようにする」といった基本的姿勢のもとでの審査基準の改訂が行われ、平成25年7月1日以降の審査で当該改訂審査基準が運用されています。それから数か月が経過し、具体的運用が明らかになるにつれて従前よりも審査対象の決定が柔軟になったと実感しつつ、これらの制度運用を正確に理解することは未だ容易ではありません。
そこで、本冊子では“現在の運用”と“過去の変遷”をまとめました。どのような背景で制度が変更され、従前に比べていかに柔軟な運用となったかを把握することができるものと思われます。