セミナーの概要
中国における特許出願件数は依然として急増しており、2012年には年間約65万件に達しました。これと歩調を合わせるように、2012年には年間約1万件の特許訴訟が発生しております。このような現状において、特に中国においてビジネスを展開する日本企業にとりましては、紛争に巻き込まれるリスクが一段と増大することが危惧されます。また一方で、中国国内では、出願段階での補正、実用新案制度、損害賠償等に関する実務・法制上の見直しについて議論が進められております。したがいまして、日本企業には、このような実務・法制上の変化に即応しながら将来起こり得る訴訟に備えるといった、出願段階から訴訟にわたる総合的な戦略が今後求められてくるといえます。
そこで今回は、中国の有力特許事務所であるLiu, Shen & Associates(柳沈律師事務所)より、中国弁護士・弁理士の陶鳳波氏をお招きし、特に日本企業にとっての中国特許訴訟への対応及び最新の制度・運用の動向について、ご講演いただきます。
内容
- 原告としての訴訟対応 -実例に基づく日本企業の攻撃策-
- 被告としての訴訟対応 -実例に基づく日本企業の防御策-
- 注目すべき最新動向 -補正実務、3倍賠償,実用新案制度-