概要
2000 年代以降著しい経済成長で世界経済の牽引役を担っている BRICs4 ヶ国ですが、中国はここに来て経済成長にやや翳りが見え始め、ブラジルはリオ五輪に期待がかかるもののインフラ整備も思うように進まずサッカーワールドカップ後は足踏み状態、ロシアは原油安、経済制裁等によるルーブル大暴落が経済に大打撃を与えている状況で、程度の差はあるものの各国ともに最盛時とは様子が変化してきています。そのような中、インドはインフラ整備や格差問題などさまざまな問題をかかえながらも経済成長は順調で、ここ数年間の成長率は 8~9%台の高成長を遂げています。経済が成長することはモノやサービスが回るということを意味し、成長の程度に合わせて知的財産権の重要性が増していくことになります。今回はこれまで取り上げたことのなかったインドの特許出願状況について入手できる最新版の 2013 年度の年報から拾い出してご案内致します。